常識にとらわれない家

美的感覚に優れた施主に、古民家を再生してきた経験と実績が融合した常識にとらわれない家が誕生しました。ミスマッチだと思ったことがベストマッチになったり、日常の楽しさや自分の感性をそのままこの家に表現しています。これからの住まいのアンチテーゼになる家になりました。

浮造りをかけた幅広のパイン無垢板が素足に心地良い。元々アンティークな古いパインの箪笥があり、それを見た時にこの床板を使いたいと思い施主に相談しました。

薪ストーブのバックの壁にはビンテージのアメ車のドアをディスプレイ。この感性がたまりません。

新建材のフローリングとビニールクロスで覆われた堀コタツに畳のリビングを薪ストーブと漆喰(シックイ)で快適な空間に・・・

新建材のフローリングとビニールクロスで覆われた堀コタツに畳のリビングを薪ストーブと漆喰(シックイ)で快適な空間に・・・

かねてからこの造形的美しさに着目していた私は、一度照明に使ってみたいと思っていた。すると泡の入った吹きガラスに灯りが点ると何とも言えない美しさがありました。電球はもちろんエジソン球の復刻版です。粋な演出でしょう。

あえてセオリーを崩し、サボテン風に仕上がった黒松が無国籍空間に一役買っています。ここで一杯傾けるのも乙なものですよ。

古い李朝時代の箪笥に油絵、京唐紙の天井にスス竹の竿、窯変タイルの床の間、無国籍客間。

二色に分けた窯変タイルに古ガラスのボーダー、和風でも洋風でもない不思議な感じです。

ここでの語らいは時空を超越し、時を忘れます。床の間天井は特注京唐紙、部屋の天井は越前和紙にスス竹で引き締めました。

吹き抜けからいきなり高さをおさえた天井、オークに似ている栗の曲り古材。この囲まれた感じが何とも落ち着きませんか?何気なく置いている多肉植物がにあうでしょう。

この床の間はサボテンでも何でも相性がバッチリです。

大阪障子の縦格子に合わせて、階段に取り付けたアイアン(鉄製)の縦格子で室内空間を引き締めています。

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